Haplodiploidの性決定機構

Haplodiploidの性決定について奈良の近畿大学で開かれる日本応用動物昆虫学会の2日目の小集会(3月28日(水) 午後5時30分〜7時30分W06 F会場(208))で話をする。

昆虫共生微生物研究:日本におけるこれまでの成果とトレンド
世話人:田上陽介・杉本貴文
W061野田博明(生物研)
「我が国の昆虫共生微生物の研究:研究の足跡と今後」
W062 ○三浦一芸(近中四農研・広島大)・田上陽介(静岡大・農)
「Haplodiploidy生物ハチやダニの混沌とする性決定:2nでもメス,nでもメス」
W063 土`田 努(富山大・先端ライフサイエンス)
「共生微生物による昆虫の環境適応—その実態と機構解明に向けた取り組み」
W064 菊池義智(産総研・生物プロセス、北大・農)
「The Dark Side of the Moon:内部共生の分子基盤」

最近共生微生物関連の研究が進むにつれ2nの雌だけではなく、nの雌まで確認されるようになってきた。これではCSD(complementary sex determination)はもとよりGISD(Genomic imprinting sex determination)でも説明がつかない。そこで、Beukeboom通称Leo(そのままか)は新しいモデルを紹介した。基本は雌である。その雌になるのをmaternal imprintingなる物質(?)があるので通常単数(n)では雄となる。このmaternal imprintingがなければ雌となる。精子ではこのmaternal imprintingが不活性であるので受精した場合雌として発育する、というものである。それらを含めて紹介するつもりである。