Werren, J. H.

 寄生蜂や共生微生物の重鎮であるWerren.彼はHamiltonのLMCを支持するデータを出した。Werren, J. (1983) Sex ration evolution uder local mate competition in a parasitic wasp. Evolution 37: 116-124.
 今でも一部の生態学者はそう考えているかもしれないが、寄生蜂は2nで雌、nで雄と。性染色体が確認できていないので2倍体だと雌で単数体だったら雄というルールだと考えられていた。当時Werrenもそう考えていたと私は思う(ただ、この先彼はNasoniaの性決定の問題を着実にクリアしてきている)。しかし、事実は違っていた。2nの雄が存在するからだ。