日本昆虫学会 in 松本 1

 9月18日(私の誕生日)に松本市で開かれる日本昆虫学会で2つの話をする。
○三浦一芸(近中四農研)・前藤 薫(神戸大・農)・東浦祥光(山口柑振セ)「微小寄生蜂を破壊しないでDNAを抽出する方法の検討」
 同定を自分の手でできるようにしたい。そのためにDNAバーコード(標本とDNAなどの情報を一対とする)を進めている。しかし、DNAのデータベースとして利用しているDDBJなどで検索すると誤同定のDNAシーケンス結果と出会うことがある。例えば、

である。Diglyphus isaeaというクラスターの中にAphelinusが入っている。きっと人為的なミスだろう。微小な寄生蜂では今までは1個体を潰してDNAを抽出してきた。しかし、それではDNAを抽出した個体の標本を残すことができない。そこで、微小な寄生蜂を壊さないでDNAを抽出する技術を検討した。

(東浦氏撮影)ぼろぼろにならないでDNAが抽出できた。今回は特にいろいろな方法と比較して検討してみた。