日本昆虫学会発表 1

まず最初は
ネギアザミウマThrips tabaci生殖系統識別の問題点
○三浦一芸(近中四農研)・十川和士・渡邊丈夫(香川農試)
を発表する.ネギアザミウマは以前日本に雌だけの系統(単性系統)がほとんどであった.しかし,最近雌雄存在する系統(両性系統)が分布拡大してきている.それに伴いIYSVの多発や薬剤抵抗性個体の分布拡大などが起こってきた.単性系統も両性系統も形態的な違いはない.そこで,両系統をDNAで識別する技術が発表されてきた(竹内・土'田, 2011やKobayashi and Hasegawa, 2012).私も作ったのだが,共著者の香川県の方々が幼虫から単独で飼育した個体の生殖様式に併せてDNAを解析し直したら,この技術が使えないことがわかった.これらを含めてDNAで識別するということについての問題点を指摘する.