新しい解析

共生微生物Wolbachiaは宿主の性を操作して自身の適応度を高めている(擬人的ですみません)。基本的には経卵伝播であるから、宿主を雌ばかりにするのも一つの方法である。Wolbachiaは卵寄生蜂Trichogrammaの性を操作して産雌性単為生殖化している。WolbachiaとTrichogrammaの系統関係には今のところ整合性がない。これは複数回Wolbachiaが水平感染してきたことを示す。しかし、本当だろうか?気になるのは、Trichogrammaは種間で交尾するのである。以前に書いたようにWolbachiaのMLST解析をStouthamerさんがしてくれた。Trichogrammaの核はすでにかなり明らかにされている。そこで、宿主であるTrichogrammaのmtDNAを今日から解析することにする。