論文

 論文を投稿して思うことが2つあります。一つはreviewerの対応です。日本の学会誌に投稿した方が外国雑誌よりもreviewerとのやり取りがめんどくさい事が多々あります。日本の方が異常に細かい指摘が多いです。二つ目は英語の問題。現在まで日本語の論文(reviewer有)は2つありますが、それ以外は英語です。英語は得意ではないのですが、投稿前は英文校閲に出して雑誌に投稿します。必ず英語をどうにかしろよ、とreviewerからお叱りを受けます。AESAに受理された論文も最後までreviewerにnative speakerに見てもらえと言われ続けました。見せているのだけど・・・面白いのはこちらでnative speakerに見てもらったらreviewerの英語はおかしいと修正されてしまったことです。日本人が日本語の添削をする場合、必ず同じ文章になるわけではないですよね。

ハスモンヨトウ特異的プライマーはできました。というか、前から出来ていたようですが、どうも短すぎてわかりにくかったようです。天敵としての評価は寄生蜂の場合寄主から羽化してきますから簡単にできます。しかし、捕食者は何を食べているかはっきりとわかりません。直接観察するのがベストですが、それもなかなか難しい。昔は抗原抗体反応を利用して調べていたのですが、かなりの労力を使います。そこで、捕食者のお腹から食べたもののDNAを拾い出し、何を食べたかを明らかにする方法を検討しました。ハスモンヨトウ用プライマーはそのために必要でした。現在まで、共同研究でオオハサミムシがコナガを食べているかとか、カスミカメがアザミウマを食べているかどうかがわかるようになりました。